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折板屋根の施工方法は主に3種類!施工メリット・デメリット・課題を解決する方法を紹介

2025年10月3日

折板屋根(せっぱんやね)は、工場・倉庫・商業施設などの大型建築物の「屋根材」として広く採用されています。

かつて工場の屋根といえば、「波型スレート」が主流でした。ところが、スレート素材は水分を吸収しやすく劣化しやすいといった課題を抱えていたため、近年ではより耐久性に優れた「折板屋根」への切り替えを行っているケースが増えています。

折板屋根には耐久性・コストを抑えられるといったメリットもある一方、デメリットも……。のちのち後悔しないためにも、施工の際にはデメリット面も確認しておくと安心です。

本記事では、折板屋根の意味・代表的な施工方法を紹介するとともに、メリット・デメリットとその解決策について解説します。

折板屋根とは

折板屋根とは、ガルバリウム鋼板・亜鉛メッキ鋼板・塩ビ鋼板などの金属を凹凸に折り曲げて作られた屋根材のことです。折板屋根は、大きさや長さによって、「長尺屋根」と「短尺屋根」という2つのタイプに分けられます。

長尺屋根は1枚の金属板が長いため、主に非住宅建物(工場・倉庫・プレハブ)など、大規模な建築物の屋根材として使用されることが多いです。短尺屋根は、屋根が短いので、住宅のカーポートや小規模な施設に適しています。

参考記事:折板(一般社団法人 日本金属屋根協会)

折板屋根の施工方法

折板屋根の施工方法は、主に3種類の施工方法があり、それぞれに特徴が異なるので、目的や用途に応じて選ぶことが大切です。ここでは、折板屋根の施工方法について具体的に紹介します。

重ねタイプ

重ねとは、タイトルフレームの部分に取り付けられたボルトに「ナット」と呼ばれるネジを固定して設置する方法のことです。

ネジで屋根をしっかり固定することにより、屋根の強度がアップし、台風・強い風でも飛ばされにくくなります。重ねタイプの折板屋根は、その強度の高さから、風の強い地域や雪の多い場所の建物によく使われています。

参考記事:重ねタイプ(一般社団法人 日本金属屋根協会)

はぜ締めタイプ

はぜ締めとは、2枚の金属板の端を折り曲げて重ね合わせ、その折り曲げ部分(はぜ)を専用工具で締め付けて接合する施工方法です。

はぜ締めでは、梁の上に設置したタイトフレームに金具を取り付け、屋根材の端同士を巻き込むように折り曲げて固定します。屋根に穴を開けたり、ボルトで留めたりする必要がないため、施工コストを抑えることができます。

参考記事:はぜ締めタイプ(一般社団法人 日本金属屋根協会)

嵌合(かんごう)タイプ

嵌合(かんごう)とは、2枚の金属屋根材を「吊子(つりこ)」と呼ばれる金具を使ってタイトフレームに固定し、継ぎ目の上からキャップをはめ込む施工方法のことです。機械部品のようにパーツ同士を組み合わせていく構造のため、鋼板の端面・ボルトが外部に露出せず、すっきりとした美しい外観を実現できます。

はぜ締めや重ねタイプとは異なり、折板屋根の断面が左右対称の形状になっているため、どの方向からでも施工が可能です。

参考記事:嵌合タイプ(一般社団法人 日本金属屋根協会)

折板屋根のメリット

折板屋根は、素材や形状から、施工することでさまざまなメリットを得ることが可能です。ここでは、折板屋根を施工するメリットについて詳しく紹介します。

耐久性・耐震性・耐火性に優れている

折板屋根は、屋根材を折り曲げることで強度が高くなり、耐久性・耐震性に優れています。さらに、折板屋根で用いられる素材は火に強い「金属製」であるため、万が一火災が発生した場合でも「火の燃え広がり」を抑える効果も期待できます。

そのような理由から、折板屋根は火災リスクの高い「機械設備を備えた工場」など、火災対策が重要な施設に適した屋根材とも言えるでしょう。

工事期間が短い

通常、屋根を設置する際には、屋根材の下に野地板を葺いてから屋根材を固定する必要があります。

折板屋根の場合は、タイトフレームと呼ばれる金具を使用することで、梁や母屋に屋根材を直接設置できるため、野地板を施工する必要がありません。野地板を設置する手間を省けるため、工期の短縮が可能になります。さらに、工事期間の短縮により、全体の施工費用を抑えることも可能です。

施工の自由度が高い

折板屋根は設置する建築の大きさ・規模に合わせて、屋根を加工できるので、施工性にも優れています。

たとえば大型の工場・倉庫に設置する場合は、屋根を長くすることが可能です。折板屋根は東京ビッグサイトや西武ドームのような「湾曲加工(※曲線を付けること)」が可能なため、特殊な形状の屋根にも施工できます。

参考記事:わん曲加工(一般社団法人 日本金属屋根協会)

折板屋根のデメリット

折板屋根にはメリットもある一方で、少なからずデメリットも存在しています。折板屋根を採用する際には、あとで後悔のないようにデメリット面についても触れておくと良いでしょう。本項目では、折板屋根のデメリットについて具体的に紹介します。

輻射熱の影響を受けやすい

折板屋根は、屋根に熱伝導率の高い金属素材を採用しています。そのような理由から、夏の暑い時期になると、折板屋根は日射による輻射熱の影響を受けやすく、屋根の表面温度が高くなります。

輻射熱とは、遠赤外線によって伝わる熱であり、人体の体感温度を上げる作用があります。屋根にこもった輻射熱は、放置したままにしておくと、そのまま室内に侵入するため、室内が暑くなります。「夏の暑さ」を防ぐためには、屋根の輻射熱対策が欠かせないと言えるでしょう。

定期的なメンテナンスが必要

折板屋根は、屋根の素材・固定部品(ボルト・ナットなど)に金属製の素材を使用しているため、時間が経つと錆が出ることがあります。(※ガルバリウム鋼板は、他の金属製素材よりも比較的錆が発生しにくいと言われています)

錆が進むと、屋根の強度が落ちたり、穴が開いてしまうこともあるため、定期的なメンテナンスが大切です。とくに、屋根の上に木くずや落ち葉がたまっていると、湿気で錆が出やすくなるので、こまめな掃除を心がけましょう。

折板屋根の課題を解決する方法

金属製の折板屋根は、強度に優れている一方で、日射による輻射熱の影響を受けやすい・錆が発生しやすいなどの課題を抱えています。

快適な環境を維持するためには、こうした折板屋根特有の問題に対する対策を行うことが大切です。本項目では、折板屋根が直面する課題を解決する方法について、具体的に紹介します。

屋根にスプリンクラーを設置する

夏の暑さ対策には、日射による影響を防ぐために、屋根にスプリンクラーを設置する方法も効果的です。

スプリンクラーとは、水に圧力をかけることによりノズルから散水していく装置のことです。屋根に水を散布すると、水の蒸発時に屋根表面から熱を奪う「気化熱」が発生します。気化熱が屋根の温度を抑えることで、屋根表面に熱がこもるのを抑え、室温上昇を防ぎます。

屋根に遮熱塗料を施工する

屋根に遮熱塗料を施工することで、日射から発生する輻射熱を反射し、室温上昇を防ぎます。遮熱塗料は、太陽光の中でも近赤外線を反射する作用が高い性質を持っています。

近赤外線とは電磁波の一種であり、生物が暖かさを感じる光のことを指します。遮熱塗料を折板屋根に塗布することで、近赤外線を反射し、屋根に熱がこもるのを防ぎます。

その一方で、遮熱塗料は職人によって塗りムラが生じるデメリットも……。塗りムラが生じた場合、十分な遮熱効果が期待できない恐れがあります。十分な遮熱効果を得るためには、技術力の高い職人による丁寧な施工が必要不可欠です。

屋根に遮熱シートを施工する

遮熱シートを屋根に施工することで、日射による輻射熱を反射し、室温の上昇を抑えることができます。遮熱シートとは、輻射熱を反射する金属製のアルミシートのことで、暑さの原因となる熱の侵入を効果的に防ぎます。

折板屋根に遮熱シートを施工する場合、弊社の「スカイ工法」が最適です。スカイ工法とは、輻射熱の反射性能に優れたアルミ箔を用いた「スカイシート」を屋根面に直接施工する工法のことです。

シートを直接貼り付ける工法のため、、作業者の技術料に左右されることなく、均一な遮熱効果が期待できます。サーモバリアは耐水性にも優れているので、錆防止・折板屋根特有の雨漏りを防ぐ効果も期待できます。

関連記事:スカイ工法

折板屋根への施工にサーモバリアがおすすめの理由

折板屋根に遮熱シートを施工する場合であれば、遮熱性能の高い弊社の「サーモバリア」がおすすめです。本項目では、サーモバリアが折板屋根への遮熱対策におすすめである理由について、具体的に紹介します。

遮熱効果が高い

遮熱シートは、アルミ純度の高いものほど遮熱性能が向上します。弊社の「サーモバリア」は、アルミ純度99%の高純度アルミ箔を使用しており、優れた遮熱効果を発揮します。

サーモバリアは、IS規格(A1420)に基づく熱試験データの分析により、厚さ70mmのグラスウールに匹敵する断熱性能を有していることが確認されています。サーモバリアを工場の折板屋根に施工することで、輻射熱の影響を受けにくくなり、夏の時期も快適に過ごせます。

専門の業者が施工する

遮熱シートは、正しい施工を実施しなければ、十分な効果を発揮しません。弊社は、サーモバリアの専門企業です。

豊富な施工実績と専門知識を活かし、建物の構造や用途に応じた最適な施工方法を提案することが可能なため、確かな効果を実感できます。さらに弊社では、見積もりの作成から施工管理、報告、アフターフォローまで、一貫したサポート体制を整えているため、メンテナンスの際も安心です。

結露を防ぐ

結露とは、空気中の水蒸気が冷やされて水滴となる現象のことです。結露は、室内外の温度差によって発生します。

結露は、一般的に「冬場に起こるもの」と思われがちですが、実際には夏場にも発生します。夏の場合であれば、外の湿った空気が、室内の「冷房で冷えた空気」に触れることで結露が発生します。

結露を防ぐには、室内と外の温度差を小さくすることが大切です。折板屋根にサーモバリアを施工することで、室内外の温度差を抑える働きによって、結露の発生を抑えることが可能です。

まとめ

折板屋根には、優れた強度や耐火性といったメリットがある一方で、錆びやすさ・輻射熱の影響を受けやすいといった課題も少なからず抱えています。弊社の遮熱シート「サーモバリア」は、折板屋根の課題をクリアできる遮熱材であり、輻射熱の反射・耐火性や耐水性のアップなどに効果を発揮します。

「施工後にどの程度の遮熱効果が得られるか事前に確認したい」という方には、弊社の「遮熱体感」サービスのご利用をおすすめします。

遮熱体感とは、遮熱性能を事前にシミュレーション形式で体験できるサービスです。遮熱材「サーモバリア」の片面に輻射熱を照射し、施工前後の温度差を比較することが可能です。

温度変化の測定には、温度分布を画像で可視化できる「サーモグラフィー」を使用しており、遮熱性能を視覚的に確認できます。さらに弊社では、Sドローンに搭載したサーマルカメラを活用し、施工前後の温度状況を把握した上で、最適な工事プランの提案が可能です。

折板屋根の遮熱対策を検討中の事業主さまは、ぜひ弊社のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

「施工前に、サーモバリアの遮熱性能を事前に把握しておきたい」という方であれば、実際に熱を当ててサーモバリアの効果を確認できる「遮熱体感」を試してみる方法がおすすめです。SUNUPでは愛知県内全域の工場を対象に、サーモバリアの効果を実感できる「遮熱体感」の実施を行っています。

遮熱体験の受付は「24時間専用フォーム」にて行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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