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工場の省エネ・節電対策方法とは?節電が求められる理由、具体的な対策・企業事例を紹介

2025年10月31日

工場は一般的に面積が広く、機械設備が多数稼働しているため、消費電力が多くなってしまいがち。工場の規模によっては、適切な節電対策を投じることで、月々の電気代を数十万円から数百万円単位で削減できる可能性も十分に考えらえます。

そもそも多くの工場では、電力を化石燃料によって供給しているケースが一般的です。化石燃料を用いた発電方法は、地球温暖化の原因とされるCO2を排出するため、環境への負荷が大きくなります。こうした背景を踏まえ、日本政府はCO2排出量の多い工場に対し、温室効果ガスの削減に向けた具体的な取り組みの導入を求めています。

本記事では、工場で節電対策が求められる理由とともに、具体的な対策方法や、実際に取り組んでいる企業の事例を紹介します。

工場で節電対策が求められる理由

日本政府は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を目指すことを宣言しています。

カーボンニュートラルとは、「カーボン=炭素」「ニュートラル=中立」を意味し、排出されたCO2を人間の活動によって吸収・除去することで、実質的な排出量をゼロにするという考え方のことです。工場では、CO2を排出する機械設備が多数稼働しているため、消費電力の削減・CO2排出量の低減に向けた節電対策が求められています。

参考記事:「カーボンニュートラル」って何ですか?(前編)~いつ、誰が実現するの?(資源エネルギー庁)

工場の節電対策

工場の節電対策には、具体的にどのような対策があるのでしょうか。ここでは、工場の節電対策について紹介します。

対策の種類概要と効果関連する製品・工法
照明のLED化白熱灯をLED照明に切り替えることで、約85%の節電効果が期待できる。寿命が長く、長期的なランニングコストを抑制。LED照明器具
デマンドコントローラー導入30分間の平均使用電力(デマンド値)をリアルタイムで監視・調節し、最大デマンドを抑制する。契約電力の引き下げにより、基本料金を削減。デマンドコントローラー
太陽光パネル設置日射で発電し、自家発電が可能となるため、外部電力への依存を軽減。光熱費削減に役立つ。蓄電池併用でさらに省エネ効果向上。太陽光パネル、蓄電池
屋根に遮熱シート施工輻射熱を反射し、室内の空調効率を向上させる。夏の暑さ対策・光熱費削減に有効。太陽光パネル設置前の導入にも適する。遮熱シート(サーモバリア)、スカイ工法
機械に遮熱シート施工機械から発生する輻射熱を抑制し、室温上昇を防ぐ効果が期待できる。乾燥炉などの大型機械にも柔軟に対応。遮熱シート(サーモバリア)、フィット工法

照明をLEDに交換する

照明をLED照明に変えることで、電気代を削減する効果が見込めます。LED照明とは、光源に半導体の一種である発光ダイオード(LED)を用いた照明器具のことです。資源エネルギー庁が公表した資料「LED照明器具の導入」によると、白熱灯をLED照明に切り替えることで、約85%の節電効果が期待できるとのことです。LED照明は初期費用こそ高めですが、寿命が長く、長期的に使用することでランニングコストを抑えることが可能です。

参考資料:LED照明器具の導入(環境省)

デマンドコントローラーを導入する

デマンドコントローラーとは、デマンド値をリアルタイムに監視・調節できる機能をもつ機器のことです。デマンド値とは、30分間の平均使用電力(kW)のことを指します。

高圧受電者の場合、過去12カ月の最大デマンド値が契約電力として設定されています。デマンドコントローラーを導入することで、最大デマンドを抑制できるため、基本料金を引き下げることが可能です。その結果として、電気料金を抑えることができます。

参考記事:デマンドコントローラーの導入支援、無料相談受付(一般社団法人 エネルギ―情報センター)

太陽光パネルを設置する

太陽光パネルとは、日射によって得られる光エネルギーを電気エネルギーに変換し、発電を行う装置のことです。

工場の屋根に太陽光パネルを設置することで、自家発電が可能となり、外部からの電力供給への依存を軽減できるため、光熱費の削減に役立ちます。

さらに、余剰電力を蓄えることができる「蓄電池」を併用することで、余った電力を貯めておき必要な時に活用できるようになるため、より高い省エネ効果を得ることが可能です。

参考資料:再エネ調達のための太陽光発電設備導入について(環境省)

屋根に遮熱シートを施工する

屋根に遮熱シートを施工することで、室内の空調効率が向上するため、光熱費を抑えることが可能です。遮熱シートとは、輻射熱を反射する作用を持つ金属製アルミシートのことです。輻射熱とは、人体の体感温度を上げる作用があるので、遮熱シートを屋根に施工することで、夏の暑さ対策にも役立ちます。

工場の折板屋根には、弊社で施工が可能な「スカイ工法」の導入がおすすめです。スカイ工法とは、輻射熱の反射性能に優れたスカイシートを屋根に直接貼り付ける工法のことです。節電対策として太陽光パネルを設置する場合には、事前にスカイ工法を導入しておくことで、スムーズな施工が可能です。

参考記事:スカイ工法

機械に遮熱シートを施工する

工場に設置されている機械からは、室温上昇の原因となる輻射熱が多く発生しています。機械に遮熱シートを施工することで、輻射熱を抑制する働きによって、室温上昇を防ぐ効果が期待できます。

機械への遮熱対策には、弊社で施工が可能な「フィット工法」の採用がおすすめです。フィット工法とは、遮熱シートをテント状に仕立て、機械全体を覆うように設置する施工方法のことです。遮熱シートを裁縫して繋ぎ合わせることができるため、乾燥炉などの大型機械にも柔軟に対応できます。

参考記事:フィット工法

工場による節電対策の主な事例

節電対策によっては投資コストがかかるケースもあるため、導入を検討する際には「実際に、どれほどの効果があるのか」は気になるポイントですよね。ここでは、工場の節電対策を実施した企業様の事例について具体的に紹介します。

デマンドコントローラーの導入で、年間15万円のコスト削減を実現(愛知県一宮市)

愛知県一宮市にある堀江織物株式会社様は、省エネ対策の一環としてオンデマンド事業部に「安心デマンドコントローラーサービス」を導入されました。安心デマンドコントローラーとは、中部電力ミライズ株式会社が提供するサービスのことです。

同サービスの導入により、中部電力ミライズとの協議を通じて契約電力を171kWから160kWへ見直し、光熱費を大きく削減することが可能となりました。なお、デマンドコントローラーを導入したからといって、必ずしも契約電力を引き下げられるとは限りません。効果の有無や程度は、負荷抑制計画の内容や実際の運用状況によって異なります。

参考記事:安心デマンドコントローラーサービス導入事例(中部電力ミライズ)

参考記事:安心デマンドコントローラーサービス 電力の「見える化」省コストを実現!(中部電力ミライズ)

太陽光パネルの設置により、14.6%の自給率を達成(愛媛県西条市)

愛媛県西条市にある株式会社アドバンテック様は、半導体向け装置の製造、ウェハ加工などを営んでいます。同社では、取引先からのCO2排出量削減要請に先んじて対応するため、愛媛本社と長野工場の屋根にそれぞれ179kW、113kWの太陽光パネルを導入しました。

太陽光パネルの設置により、両拠点を合わせて14.6%の電力自給率を実現しています。

参考資料:自家消費型太陽光発電の導入先行事例(環境省)

スカイ工法の施工直後から、確かな効果を実感(長野県松本市)

長野県松本市にあるパナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 松本工場様では、全社的な省エネおよびCO₂排出量削減の取り組みの一環として、「サーモバリア・スカイ工法」を導入されました。

施工前には従業員の方々から「室内が暑い」との声が寄せられていましたが、施工直後には未施工箇所との比較により、明らかな涼しさの違いを実感されたとのことです。実際、施工前年の夏場には空調を18℃に設定しても工場内の温度は約26℃でしたが、施工翌年には22℃まで低下し、遮熱効果の高さが数値でも確認できたとのことです。

さらに、サーモバリアの施工により、冬季の寒さ対策・暖房の節電にも効果を実感されたという嬉しいお声もいただいております。

関連記事:スカイ工法の施工直後から、効果を実感。 夏季だけでなく、冬場にも有効

節電対策にサーモバリアが有効な理由

高性能な遮熱材である「サーモバリア」は、建物(屋根・壁など)や機械に施工することで、節電対策においても優れた効果を発揮します。本項目では、サーモバリアが節電に有効とされる理由について紹介します。

特長内容節電・省エネへの貢献
高い遮熱効果アルミ純度99%の高純度アルミ箔を使用し、輻射熱に対して高い効果を発揮。厚さ70mmのグラスウールに匹敵する断熱性能を有する。空調効率を向上させ、室内外の熱移動を効果的に抑制するため、光熱費の削減に繋がる。
効果の事前確認遮熱体感サービスを提供。サーモグラフィーやサーマルカメラを使用し、施工前後の温度差をシミュレーションで体感できる。導入前に遮熱効果を視覚的に確認でき、導入判断の信頼性を高める。

遮熱効果が高い

遮熱シートは、アルミの純度が高いほど遮熱性能が向上します。弊社が取り扱う「サーモバリア」は、アルミ純度99%の高純度アルミ箔を使用しており、輻射熱に対して高い遮熱効果を発揮します。

JIS規格(A1420)に基づく熱実験データの精査により、サーモバリアは厚さ70mmのグラスウールに匹敵する断熱性能を有することが確認されています。

サーモバリアは薄型で施工性に優れているため、屋根・壁・床などに一枚挟むだけで、室内外の熱移動を効果的に抑制する効果も。施工によって空調効率の向上を促し、その結果として光熱費の削減にも繋げることが可能です。

遮熱効果を実感してから施工できる

弊社ではサーモバリアの施工を検討している事業者様向けに、遮熱効果を事前に体感できる「遮熱体感サービス」の提供を実施しています。

遮熱体感サービスとは、サーモバリアの片面に輻射熱を照射し、施工前後の温度差をシミュレーションで実感いただける体験型のデモンストレーションです。温度変化の測定には、温度分布を画像として可視化できる「サーモグラフィー」を使用するため、遮熱シートの効果を視覚的に確認することが可能です。

さらに、ご希望の方にはSドローンに搭載された「サーマルカメラ」を活用することで、建物全体の温度分布を空撮し、広範囲にわたる遮熱効果をチェックできます。

まとめ

節電対策としては、照明のLED化やデマンドコントローラーの導入も有効ですが、より高い効果を目指すには、建物全体の空調効率を高める「遮熱シート」を導入する方法が有効です。

弊社で施工が可能なサーモバリアは省エネ効果が見込める素材のため、社内の節電対策を進めている企業様はもちろん、持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みを重視される企業様にもおすすめです。弊社では見積もり作成・施工管理と報告・アフターフォローまでを一貫して対応する体制を整えているので、施工後も安心してご相談いただけます。

節電対策やSDGsへの取り組みをご検討中の事業者様は、ぜひお気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。

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