クリーニング工場の経営や施設管理をされている方は、工場内の暑さ対策にお悩みのことと思います。
クリーニング工場では、乾燥・プレス機械からの排熱や蒸気が発生するため非常に蒸し暑くなり、特に夏場は大変厳しい労働環境になります。
今回の記事では、クリーニング工場における暑さ対策を詳しくご紹介します。
熱中症による労働災害の発生を防ぐだけでなく、人材難の中で工場で働く方々の定着率を高めて作業効率を向上するヒントになりますので、ぜひ参考にしてみてください。
クリーニング工場が暑くなる原因
クリーニング工場で暑さ対策が必須とされる理由として、下記の3つが挙げられます。
- 発熱する機械が多数設置されている
- 工場内は立ち仕事が基本で重労働
- 鉄骨造で金属屋根の建物が多い
発熱する機器
クリーニング工場内には、熱や蒸気を発生する機械が多数あります。衣類乾燥機やプレス機、スチームアイロンなどです。
乾燥やプレスから仕上がった衣類そのものも高温になりますので、製品の搬出の際にも熱が発生します。
工場内の作業箇所では気温が50℃近くに達することさえあります。
大型のクリーニング機械が多数並んでいる環境では発熱する量も膨大になり、その熱を逃がす工夫が必要となります。
特に夏場は外気温の上昇と相まって、クリーニング工場内で働く方々への負担は相当なものになってしまいます。
重労働の立ち仕事
クリーニング工場の作業では、濡れた衣類など重いものを運ぶ重労働が多数あります。
暑く蒸し暑い環境の中で作業の強度・負荷が上がると、熱中症の危険は格段に上がってしまいます。
そのため、クリーニング工場の経営者や管理者は作業環境を少しでも快適にして労働者の負担を軽減する対策を考えなければなりません。
鉄骨造で金属屋根の建物
多くのクリーニング工場は鉄骨造でつくられています。鉄骨造は比較的低コストで大規模な空間を作ることができる優れた工法ですが、日射熱を室内に伝導しやすいという弱点があります。
特に工場建物は金属の屋根・外壁であることが多く、夏場の日中には室内が非常に高温となってしまいます。
また、工場内は仕切りの少なく天井の無い大空間であるケースも多いですので、空調が効きづらいという難点もあります。
クリーニング工場の暑さ対策5選
ここでは、クリーニング工場の暑さ対策として有効な方法を5つご紹介します。
作業者に直接働きかけ体温を下げる対策と、快適に働ける作業環境を整備する対策の双方からアプローチする事がポイントです。
クリーニング工場の暑さ対策①環境計測の実施
まずは、作業環境の気温や湿度がどのようになっているかを計測してみましょう。
気温と湿度の組み合わせで熱中症の危険を判定する、「暑さ指数（WBGT）が一目で分かる温湿度計を用意して、作業場所に設置するとよいでしょう。
その上で、作業場所のWBGT値を定期的に測定して適切な対策を講じるようにすべきです。
WBGT（暑さ指数）についてはこちらの記事も参考にしてください。
工場の熱中症対策とは？遮熱シートを導入して熱中症対策！
クリーニング工場の暑さ対策②冷却グッズの活用
クリーニング工場の暑さ対策として最も取り組みやすいのは、労働者個人レベルでの対策です。
保冷剤を身体に密着させる冷却ベストやネッククーラー、冷却タオルなどを従業員に提供することですぐに熱中症対策が可能になります。
空調服を着用すると汗を気化して体感気温を大幅に下げることが可能ですが、取り込む空気が高温になる場合はあまり効果が得られません。
【労働者に対する対策例】
- 空調服
- ネッククーラー
- 冷却タオル
- 冷却ベスト
- クールスプレー
クリーニング工場の暑さ対策③スポットクーラーや扇風機の設置
スポットクーラーや大型扇風機を設置して、作業場所の気温を局所的に下げる工夫も非常に有効です。
スポットクーラーは使用すると排熱が発生することが難点ですが、その排熱処理が難しい場合は気化式冷風機という選択肢もあります。
これは、扇風機と加湿器を組み合わせた機械で、水が蒸発する際に空気中の熱を奪い気温を下げる効果があるもので、打ち水と同じような効果が得られます。
クリーニング工場の暑さ対策④空調の見直し
大空間の工場では、作業エリアの空調能力が不足していたり、そもそも建物に空調機器が設置されていないこともあります。
その場合は、空調の増設や入れ替えを検討するべきですが、設備投資に大きな金額が掛かってしまうことが難点です。
空調能力が不足している場合は、ビニールカーテンで部屋の一部を仕切り、空調の効率を部分的に高める運用の工夫も効果的です。
クリーニング工場の暑さ対策⑤遮熱シートの設置
クリーニング工場の暑さ対策として、最もおすすめするのが遮熱シートの設置です。
特に鉄骨造の工場に多く採用されている折板屋根の遮熱効果は絶大です！
工場建物の内外装材や断熱材が抱え込んだ熱気は、日が沈んでもジワジワと輻射熱を発生させ、工場内の暑さ指数（WBGT）を上昇させます。その対策として、遮熱シートを工場の屋根や壁に施工すると輻射熱を大幅にカットし、工場内の暑さ指数の上昇を大幅に抑えることができます。
空調設備の効率が向上する効果も期待できるため、省エネにもつながるでしょう。
また、クリーニング工場内の熱を発生する乾燥器やプレス機などの周囲を遮熱シートでカーテンのように空間を遮断すると、その他の空間に熱を拡散させない効果を得ることもできます。
クリーニング工場の暑さ対策には遮熱シート『サーモバリア』がおすすめ！
クリーニング工場の暑さ対策として、遮熱シート『サーモバリア』の施工を検討してみてはいかがでしょうか。
サーモバリアは純度99％以上のアルミ箔を使用した遮熱シートで、輻射熱を97％カットする極めて高い性能を誇ります。
それとは逆に、冬場には機械から発生する熱を内側に反射させ、建物内の温度低下を防ぎます。この働きを利用して、サーモバリアは「夏は涼しく、冬は暖かく」を簡単に実現することができます。
サーモバリアの特徴や効果、活用方法については、こちらの記事も併せてお読みください。
遮熱と断熱ができるサーモバリア 特徴や効果、活用方法についてご紹介
まとめ
今回はクリーニング工場の暑さ対策について解説しました。工場の熱中症対策は、従業員の健康を守り労働災害を防ぐだけでなく、工場内を快適な環境にして生産効率を上げる武器にもなります。
夏季には非常に厳しい労働環境になるクリーニング工場の暑さ対策には、輻射熱の発生を抑える遮熱シート「サーモバリア」の組み合わせをぜひお試しください。SUNUPでは、お客様の建物や立地状況に合わせて最適なサーモバリアの施工方法をご提案いたします。
SUNUPでは愛知県内全域の工場を対象に、実際に熱を当ててサーモバリアの効果を確認いただける「遮熱体感」を実施しています。24時間専用フォームにて受付を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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